ペット飼育のメリットを活かすには?|かわさき高齢者とペットの問題研究会通信2026年9月号(61号)

川崎市公認の登録ボランティア、かわさき犬・猫愛護ボランティアの中から生まれた「かわさき高齢者とペットの問題研究会」より、ニュースレターをお届けします。

今回は、高齢者のペット飼育の可能性と現実について考えました。


高齢者のペット飼育はメリット大

最近発表された調査研究結果によると、高齢者が犬と暮らすことで認知症の発症を抑制する可能性があり、飼育者が増えることで医療費・介護費等の公的支出の削減が期待されるそうです。これには、犬の散歩を通じて、日常的な運動や社会参加が維持できるなどの理由が考えられます。

なお、猫では差異は認められなかったとのこと。とは言え、犬以外のペットとの暮らし(と世話)も、特に独居の高齢者に癒しと生き甲斐を提供する効果が期待できます。

この研究結果は、目新しい内容というより、これまでも言われてきたことをさらに進めて検証したものと言えます。


現実を見据えてこその期待

ただし、高齢者のペット飼育に多くの課題があることを忘れてはいけません。諸問題への対応が、特に介護・福祉に携わる方々の業務の範疇を超えることも日常化しています。

また、ペットは健康保持の道具ではありません。ペットの寿命まで適切な飼育を継続できるのかという視点抜きで、安易にペットを迎え入れることのリスクを考える必要があります。当研究会でも「人の福祉と動物の福祉を両輪で回す」とお伝えしています。

高齢者とペットとの暮らしをサポートする仕組みづくりに公的な支援を惜しまないことも、将来的な健康政策の成功につながるのではないでしょうか。


プラス情報| 新しい取り組みも!

高齢者だからといって、必ずしもペットとの暮らしをあきらめる必要はありません。最近では、所有権を移さないペットの期限付き、あるいは永年預かり制度や、シニアペットの譲渡など、さまざまな取り組みが行われています。自治体の窓口や保護団体などに相談してみてはいかがでしょうか。


2026年9月号(61号)かわさき高齢者とペットの問題研究会通信

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かわさき高齢者とペットの問題研究会

「人の福祉」と「動物の福祉」をつなげて  かわさき高齢者とペットの問題研究会は川崎市内における高齢者とペットの問題への助言・サポートを行っています