飼い主の意思は尊重したいけれど|かわさき高齢者とペットの問題研究会通信2026年2月号(54号)
川崎市公認の登録ボランティア、かわさき犬・猫愛護ボランティアの中から生まれた「かわさき高齢者とペットの問題研究会」より、ニュースレターをお届けします!
今回は、研究会が関わった実際のケース(CASE 32)をご紹介します。
多頭飼育の猫を手放さない
「独居の高齢者の家に10匹以上の猫がいて、足の踏み場もない」。近所にお住まいの、この方の娘さんから地域包括支援センターのケアマネさんに相談があり、ケアマネさんより当研究会に持ち込まれたケースです。
訪問すると、飼育継続が困難であると判断せざるを得ない状況でした。相談の結果、譲渡が最善という結論に至り、娘さんも積極的に協力くださってご本人を説得することになりました。
責任をもって譲渡するとご説明し、実際に譲渡の現場も見ていただきました。しかし、いったん同意しても譲渡拒否に心変わりされ、振り出しに戻ることの繰り返しとなってしまうのです。
家族の協力が後押しに
衛生課など行政にも連絡をとり、動物愛護センター職員も訪問して状況を把握。娘さんが引き続き世話と譲渡の説得にあたり、無理になったらセンターで相談にのることになりました。
その後、ご本人が緊急入院、治療後に施設に入居という事態となったため、猫の処遇は娘さんに一任されました。娘さんのご尽力で飼育環境は改善し、何かあれば引き続きお声掛けいただくよう、申し入れました。
この方は、以前ご自身も保護活動をしておられ、責任を感じたのかもしれません。なかなか外部から口を出せない事情もあるでしょうが、ご家族の積極的介入がなによりでした。
豆情報:2026年3月22日、イベント告知
2026年3月22日(日)13時より、アニマモールにて「サポート最前線の声を伝え合おう」というイベントを開催します。介護、行政、ボランティアの立場から、自由に意見を交換しようというものです。福祉現場における動物問題解決をめざす獣医師、山形友哉氏の講演もあります。お知らせをご覧のうえ、ぜひお申込みください。
2026年2月号(54号)かわさき高齢者とペットの問題研究会通信
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