微力であっても無力ではない|かわさき高齢者とペットの問題研究会通信2024年12月号(40号)
川崎市公認の登録ボランティア、かわさき犬・猫愛護ボランティアの中から生まれた「かわさき高齢者とペットの問題研究会」より、ニュースレターをお届けします!
今月14日に「高齢者と伴侶動物の福祉を考える」をテーマとするシンポジウムが開催され、登壇者の方々から心に沁みるお話を数多くいただきました。
詳細は後日お伝えしますが、2つの言葉をタイトルに引用させていただきつつ、今年のニュースレターを締めくくりたいと思います。来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
自助・共助・公助
厳しい言い方になりますが、基本はやはり「自助」です。いざとなれば誰かが何とかしてくれるだろう…では、自助をサポートする「共助」の現場は疲弊し、いずれ限界を迎えます。ペットのレスキューを例にとれば、保護団体自体が多頭飼育崩壊の危機に陥りかねない状況にあるといいます。
最終的なセーフティネットであるはずの「公助」も、機能し切れていない現実があります。人の福祉とペットの福祉は、もはや縦割りでは切り離せない社会問題となっているからです。
微力であっても無力ではない
独居の高齢者がペットと共倒れに陥る悲劇の多くは、突発的に起こるわけではありません。回避する方法を知らなかったか、起こりうるリスクを軽んじていたか、あるいは発していたSOSを周囲が見のがしていたのかもしれません。
超高齢化と少子化が進む現代、各年代層の人びとが支え合う仕組みづくりがますます重要になるはずです。「微力であっても無力ではない」…登壇者から発せられた力強い言葉を胸に、活動を続けたいと考えています。
ペットと過ごすお正月の注意
クリスマス、お正月と人の出入りも多くなります。ペットの脱走にはご注意ください。万が一のために、ペット情報を記したカードなどの備えをおすすめします。災害時にも役立ちます。また、御馳走が並ぶ機会もあります。ついペットにもおすそ分けしたくなりますが、控えましょう。串や異物の誤飲の危険もあります。川崎市獣医師会などで、休日や夜間診療可能な病院をチェックしておくと良いでしょう。
かわさき高齢者とペットの問題研究会通信 2024年12月号(40号)
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