部分的、又は一時的なペットの世話は頼めるの?|かわさき高齢者とペットの問題研究会通信 2022年3月号(7号)

川崎市公認の登録ボランティア、かわさき犬・猫愛護ボランティアの中から生まれた「かわさき高齢者とペットの問題研究会」より、ニュースレターをお届けします。


今回は、研究会が関わった複数のケースでの疑問にお答えします。


無償も即対応も現状は厳しい

「高齢で犬の散歩が難しく、代行をお願いしたい」、「急な入院中のペットの世話を頼むところはあるか」など、ご本人や各所から問い合わせが寄せられます。結論から言えば、方法自体はあります。

  • ご本人の身内や知人への依頼
  • 預かりのできる動物病院や、ペットシッターなど世話代行業者(正規の動物取扱業登録者を選ぶ)を利用

ただし、どの方法でもすぐに対応できるとは限りません。また、利用料金や餌代など費用がかかる場合もあります。時間的、経済的な条件に見合った対応先を探すのは、厳しいのが現状です。


情報共有と意思確認で備えを

くり返しになりますが、「情報共有と事前の準備」が重要です。誰が関わるにせよ、ペットの状態(年齢、健康、飼育状況)を早期に把握し、関係者間で共有しましょう。法律上、勝手にペットの対処はできないため、万が一の際のペットの処遇(第三者に判断をゆだねることも含め)、費用と責任の所在について、家族の有無に関わらず、ご本人の意思を文書に残すこともお勧めです。

これらの準備で選択肢が広がり、動き出しも早まります。そのうえで、家族、獣医師、ボランティア等と連絡を取り合い、解決法を考えましょう。今後、増える問題なので、当会でも提供できる情報を更新していきたいと考えます。


豆情報:ペットの災害対策

東日本大震災から11年。追悼と共に、自然災害への心構えを新たにしたいところです。人はもちろんですが、川崎市のホームページで、「動物の防災対策について」を検索してみてください。ペットの災害対策やペットとの避難についてなど、詳しい案内があります。飼い主のための防災手帳も入手できます。


かわさき高齢者とペットの問題研究会通信 2022年3月号(7号)

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かわさき高齢者とペットの問題研究会

「人の福祉」と「動物の福祉」をつなげて  かわさき高齢者とペットの問題研究会は川崎市内における高齢者とペットの問題への助言・サポートを行っています