マイクロチップは、ペットと飼い主の絆|かわさき高齢者とペットの問題研究会通信 2022年6月号(10号)

川崎市公認の登録ボランティア、かわさき犬・猫愛護ボランティアの中から生まれた「かわさき高齢者とペットの問題研究会」より、ニュースレターをお届けします。


今回は、ペットの「マイクロチップ」について解説します。


ペットのマイクロチップは、ペットの体内に装着する名札のようなものです。ペットを飼っている方、飼いたい方、訪問先にペットのいる方に大切な情報です。


Q.具体的にどんなもの?

太さ2㎜、長さ1㎝ほどの円筒形の電子器具です。その中には、ペット1頭ごとに世界で1つの識別番号が記録されています。つまりICカードのイメージです。

獣医師が注入器で体内に一瞬で埋め込み、痛みは一般の注射ほどです。交換の必要がなく、体への影響はほぼないと言われています。なお、費用は総額で平均1万円以下です。


Q.どんな役に立つの?

マイクロチップを装着したら、指定された登録機関に登録手続きをします。これにより、そのペットが飼い主のものであると証明できます。また、迷子になっても、どこかで保護されれば、記録をたどって飼い主に連絡することができます(さまようペットを見つける機能はありません)。無責任にペットを捨てる行為を減らす効果もありそうです。


Qどう対処すればいい?

2022年6月から、ペットショップなどで販売される犬猫はマイクロチップが義務化されました。すでに飼っている人などは、義務ではないけれど、推奨されています。

マイクロチップの装着数は、今後は確実に増加します。訪問先にペットがいる場合も、チェックしておくとよいでしょう。登録や照会方法など、くわしくは動物病院にご相談ください。


ミニ情報:マイクロチップが広がった悲しい理由

マイクロチップへの関心が深まった理由は、阪神淡路大震災をはじめ、大きな災害でした。災害が起きたとき、多くのペットが飼い主と離れ離れになり、そのまま再会できずに行き場を失ったのです。

自然災害の多い日本だからこそ、考えなくてはいけない問題です。


かわさき高齢者とペットの問題研究会通信 2022年6月号(10号)

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