ペット飼育に関する質問へのアドバイス(2)|かわさき高齢者とペットの問題研究会通信 2023年10月号(26号)
川崎市公認の登録ボランティア、かわさき犬・猫愛護ボランティアの中から生まれた「かわさき高齢者とペットの問題研究会」より、ニュースレターをお届けします。
今回は前回に続き、ペット飼育に関する質問へのアドバイスです。
Q.高齢の方に、ペットを飼う相談をされたら?
A.前回、高齢者がペットを飼うための主な条件を2つ(万が一の時にペットを引き継ぐ人がいること、ペットにかかる費用を最後まで払い続けられること)ご提案しました。
確実に条件を満たせるのであれば、次に考えたいのは、自分の生活スタイルに合うペット選びです。
(1)子犬や子猫は可愛いけれど、活発で手間もかかり、もちろん長生きします。高齢者には、成長して落ち着いた成犬・成猫という選択肢もあります。
(2)小型でおとなしく、世話しやすいペットも検討してはどうでしょう。ウサギやモルモット、メダカなどの愛好家も多いです。なお、小鳥も飼いやすいですが、インコなどは長生きです。
Q.ペットを亡くした方への対応は?
A.どんなに大切に世話していても、ペットと別れる日が必ず来ます。ペットを失った深い悲しみは「ペットロス」と呼ばれ、無気力、孤独感、睡眠障害や食欲減退など心身に深刻な状況が長く続くこともあります。特に、外部と触れる機会が少なく、ペットを心のより処とする高齢者が、ペットロスを克服するのは容易ではありません。
ペットの死を悲しむことは、ごく当たり前の感情です。悲しみを我慢する必要はないのです。その理解を前提として、たとえ同じ話でも否定せずに何度でも聞いて悲しみに寄り添うこと、長い目で回復を見守ることが大切です。「いつまでも悲しんでいてはだめ」「次の子を飼えばいい」は禁句です。
豆情報:ペットの健康管理は費用の節約
ペットが健康で長生きするためには、正しい食生活やワクチン接種など、日頃の健康管理が大切です。それは病気治療にかかる高額な費用の節約にもなります。周りで注意の足りない飼い方の飼い主さんがおられたら、助言してあげましょう。
かわさき高齢者とペットの問題研究会通信 2023年10月号(26号)
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