情報が届かない高齢者|かわさき高齢者とペットの問題研究会通信 2025年5月号(45号)
川崎市公認の登録ボランティア、かわさき犬・猫愛護ボランティアの中から生まれた「かわさき高齢者とペットの問題研究会」より、ニュースレターをお届けします!
今回は、研究会が関わった実際のケース(CASE 28)をご紹介します。
選択肢がわからない
今回は、1匹の猫と暮らす高齢のご夫婦のケースです。ご夫婦で高齢者施設への入居を予定しているが、猫を連れて行けないことがわかり、どうしたら良いか、というご相談でした。
そこで、いくつかの選択肢をご助言しました。まず、猫を手放す覚悟があれば、親族や知人など飼育を引き継いでくれる人を探す、あるいは動物保護団体に相談するなどです。高齢ペットの場合「老猫ホーム」で余生を過ごさせる方法もあります。いずれも、信頼できる人や団体であるか、条件等を事前に確認することが必要です。
また、無理に離れなくても、ペットと一緒に入居できる施設を探してみるのも良いのでないかとお伝えしました。
早く的確な情報提供を
その後、ペットと入居できる施設が見つかり無事に解決したと、ケアマネさんからご報告いただきました。
お二人からお話を伺って印象的だったのは、「自分たちがこのような状況になる日がくることを考えていなかった」という言葉です。事前の備えの重要性を飼い主さんに広めることの大切さを、改めて感じました。
さらに、高齢者にどうやって情報を広めるかという問題があります。インターネット全盛の社会とはいえ、無縁の高齢者も多く、必要な情報や知識を自力で得ることが難しいという現実があります。高齢者の暮らしに関わる関係各所への情報提供やレクチャーの必要性を痛感したケースでした。
豆情報:セミナーのご案内
先月号でお知らせした、高齢者介護・福祉に携わる方に役立つセミナー開催の概要が決まりました。
日時:7月20日(日)10:00~
場所:川崎市動物愛護センター
詳細はこちらをご覧ください。
皆様のご参加をお待ちしております。
かわさき高齢者とペットの問題研究会通信 2025年5月号(45号)
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