訪問先にペットが!問題が起きる前の心構えが肝心です!|かわさき高齢者とペットの問題研究会通信 2021年11月号(3号)

川崎市公認の登録ボランティア、かわさき犬・猫愛護ボランティアの中から生まれた「かわさき高齢者とペットの問題研究会」より、ニュースレターをお届けします!


今回は、「ペット飼育の事前確認のススメ」を特集します。


事前にペットの情報把握を

訪問先にペットが飼われていたら、あらかじめ飼育状況をヒアリングしておくことを、ぜひおすすめします。

本人が世話をできるうちは良いのですが、入院や認知機能低下などの事態が発生した時に、ペットの存在はすぐさま深刻な問題となります。 しかも、問題が起きてから対処しようにも、簡単に解決できない場合が多いのです。

事前にペットの年齢、ワクチンの有無、かかりつけの獣医等々の情報を把握して、共有しておきましょう。相談先、ペットの預け先となれる人がいれば、その連絡先の確認も必須です。


本人の意思確認を忘れずに

ヒアリングとともに、「もしも、病気や経済的な事情などで飼育がむずかしくなった時にどうするか」を、ご本人と話し合って、意思を確認しておきましょう。書面に残すとベストです。

ペットは法律上「物(個人の財産)」です。飼い主が飼育を続けられなくなっても、本人の同意なく、周りが勝手に対処することはできないからです。

万が一の時、大切なペットを不幸にしないよう心構えをしておくことも、飼い主の愛情だということを、理解していただきたいですね。問題が生じたら、情報を共有して一緒に考えましょう。


実際に活用している現場

地域包括センター虹の里ではペットの有無を事前に把握しています。そのため、ケアマネさん、ヘルパーさんとの連携が取れ、問題が起きた時の対応時間が短縮されるなど、効果を上げているそうです。

「虹の里だより」2021年10月号では、ペットと高齢者の問題に関する考え方が掲載されています。


かわさき高齢者とペットの問題研究会通信 2021年11月号(3号)

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かわさき高齢者とペットの問題研究会

「人の福祉」と「動物の福祉」をつなげて  かわさき高齢者とペットの問題研究会は川崎市内における高齢者とペットの問題への助言・サポートを行っています