訪問先でノミの被害に遭遇!|かわさき高齢者とペットの問題研究会通信 2022年7月号(11号)
川崎市公認の登録ボランティア、かわさき犬・猫愛護ボランティアの中から生まれた「かわさき高齢者とペットの問題研究会」より、ニュースレターをお届けします。
今回は、研究会が関わった実際のケース(CASE 8)をご紹介します。
いつのまにかノミだらけの室内
今回は、ヘルパーさんからのSOSのケースです。利用者さん宅を訪問するうちに、虫刺されの症状に悩まされるようになったとのことです。原因は室内で大量に繁殖したノミでした。
利用者さんが飼育する猫が、外に出てつけてきた可能性が高いものの、外を歩く人に跳びついて持ち込まれる場合もあり、完全室内飼育のペットだから安心とは限りません。昨今、被害が多いのはネコノミですが、人や犬なども吸血の対象になります。よく見ると、ペットの毛の間や床を跳ねたり、床などに黒い小さなフンが散らばったりしているのが確認できます。
気がついたら早めの対策を!
ノミに気がついたら、すぐに対策をしましょう。ノミの繁殖力は驚異的で、またたく間に周囲に被害が広がります。利用者さんに状況を説明し、もし本人だけでは対処が厳しいようであれば、同意を得て協働をお勧めします。
まず動物病院に相談しましょう。ペットの皮膚に直接投与する駆除薬が処方され、1回でも高い効果があります。(ノミの死がいが落ちるので、ケージの中で投与すると楽です)。
次に、こまめに掃除をすることです。卵や幼虫も徹底的に排除する必要があります。温かい環境では一年を通して繁殖するので、冬も要注意です。
豆情報:市販薬には注意を
ノミなどの害虫対策として、市販の害虫駆除剤やペット用品を使用したくなりますね。でも、なかにはペットに有害な可能性のある薬剤や、効果が期待できない商品もあるようです。自己判断は避けて、まず動物病院に相談しましょう。当研究会でも助言が可能です。
なお、自宅にノミを持ち帰らないよう、帰宅時に服や靴のチェックを。
かわさき高齢者とペットの問題研究会通信 2022年7月号(11号)
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